2017年5月7日日曜日

【課題のおはなし2】Healthの頭とTradeの頭


説明を日本フィリピン間の二国間協定で看護師候補者を
日本はフィリピンから2008年から受け入れています。



















春学期はGlobalisation and Social Policy
グローバリゼーションと社会政策の
授業を受講していて、そこで出た課題
(4つのうち自分が選んだものは)

ある国を選び、保健省の公官として
貿易関連の省庁の大臣に対して
ポリシーレポートを提出するというもの。

内容としては二国間経済協定(Bilateral
 Economic Partnership Agreement)
や関税および貿易に関する一般協定(GATT)
によって生じている、保健分野の弊害について
分析して該当する貿易協定に対する政策的な示唆を
与えるべく書かなければいけないというもの。

最初はオリンピック前でホットな話題になってる
タバコ関係にしようかと思ったけれど
自分がより興味のあるものを選ばないと
心身がもたないということを秋学期の
課題で知ったので、日比EPAの看護師候補者の
受け入れ制度にしました。

この課題なにが難しいって
Health 分野から書かれている論文は
かなり見かけるのですが
貿易の視点から書かれているものが
見当たらない上に、日ごろわりと
Healthの分野に近いので、自分の頭が
TradeとかEconomicにまったく行かないのです。
行き来させられるようになるには「脳の筋トレ」
必要でした。

※「脳の筋トレ」とは井上英之さんにコメントもらって

まさしく!という言葉だったので、使わせていただきました。
ありがとうございます。

このEPA自体は、医療者の外国人受け入れを
ほとんどしてこなかった日本にとってはとても
大きな協定でした。(2000年中頃、日本にいる
外国人医療者は全国で100人程度)

でも蓋を空けてみれば、なかなかに複雑な事情に
なっており、医療現場は慢性的な離職率の高さと
人材不足という課題を抱えている状況の中、厚労省は
外国人を受け入れることはあくまで

「看護・介護分野の労働力不足への対応として行うものではなく
相手国からの強い要望に基づき交渉した結果、経済活動の
連携の強化の観点から実施するものです」

ということでなかなかに、政策意図が曖昧で
現場と政策との乖離がかなり指摘されています。
フィリピンやインドネシアの看護師「候補者」
たちは実際、自分の国で資格を持っているのですが
日本の国家試験を日本語で3年(+1年延長)のうちに
合格しなければ帰国しなければいけません。その日本語
教育は12ヶ月のトレーニングを経産省と外務省が担当して
民間企業に委託したあとは、病院で働きながら、学んで
くださいということで、病院の側もなかなか、どうやって
医療のトレーニングと、日本語のトレーニング、それから
国家試験対策を担っていくのか、試行錯誤の連続です。

厚労省自体が変えなければいけないところがあるのでは…
と思いつつも自分の立場は厚労省の一役人というロール。

まぁ、そんなこんなで私のポリシーレポートを作成するに
あたっては、この政策の改善についていかにして「貿易大臣」宛
のものにするのかを悩みながら、なんとか書き上げました。

どんなレポートを書いたかは、お恥ずかしいので、一応秘密です。


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